ドッジボール大会のために用意したトロフィー

「これを見たらきっと、児童たちもやる気を出してくれますよね。」と、職員室にいる教師同士で話していたのは、これから行われる予定であったドッジボール大会のために、インターネットの通販サイトでトロフィーを購入したときの出来事です。私は今、市立の小学校で担任教師として働いているのですが、あるとき、学年行事の一環として、ドッジボール大会が開かれることに決まりました。これまでにも、百人一首カルタ取り大会や、大縄跳び大会、バスケットボール大会などといった行事が行われていて、毎年各学年ごとにクラス対抗で行う、何らかの大会を開き、クラス全体で協力するということを通して、児童たちの仲をより深めていこうという試みがなされています。私はこのとき、小学3年生の担任を持っていたのですが、8歳という年齢でも理解のできるスポーツとして、このドッジボールがあげられました。それにあたって、私を含む、3年生の学年担任で集まり、より児童たちにやる気を起こす方法はないかと考えたのです。それは、最近ではこういった学年行事に対して、クールな児童が増えてきてしまっているため、まずは教師たちが協力し合い、率先して児童を引っ張ってあげることが大切になってくるからです。

そこで私たちが考え付いたのは、優勝したクラスにトロフィーを贈呈するというものでした。頑張った者には褒美を与えろと言うように、頑張って努力したクラスには、きちんとその評価をして、トロフィーという形でご褒美をあげようと思ったのです。悪いように考えてしまうと、まるでこのトロフィーを餌のようにして、児童たちを釣っているとも思われてしまうかもしれませんが、まだ8歳の児童にとって、トロフィーというものの存在価値は大きく、きっと一生懸命に取り組んでくれると思いました。

そこで私たちは、インターネットの通販サイトを利用して、トロフィーを注文することにしました。単なるトロフィーではなく、きちんとリボンのところに「〇組!優勝おめでとう!」と文字を書けるように、通販会社の方に問い合わせをして、クラスの数字を書くところだけ開けておいていただき、そのトロフィーを購入することにしました。そうしてこのとき、ちょうどトロフィーが学校に届けられたことから、教師同士でこれからのドッジボール大会についての話で盛り上がっていたのです。この後、予定通りにドッジボール大会が行われ、私たちのトロフィーの贈呈も大成功でした。