7年ぶりに見た思い出のトロフィー

表彰台の1番高いところに立ち、いただいたトロフィーを頭の上に掲げると、会場内から大きな歓声が沸きあがりました。これは、私が中学3年生のときのことで、バスケットボールの引退試合に優勝したときの出来事です。私がバスケットボールを始めたのは、小学5年生のときでした。ずっと背が小さいことにコンプレックスを持っていた私は、バスケットボールをすると身長が伸びるかもしれないと思い、たったそれだけの理由でバスケットボールのクラブチームに入りました。そんな理由で始めたバスケットボールでしたが、その楽しさにはまった私は、中学校に進学をしてからもバスケットボール部に入部をし、その活動に一生懸命になっていました。私の身長は伸びないままだったものの、バスケットボールの腕前だけは上達していき、私はチーム内で「小さなエース」と、呼ばれるまでのプレイヤーになることができたのです。

そんな私は、先輩が引退すると同時にキャプテンに推薦していただき、チームを引っ張るという重大な役目を持ちました。そうして3年間の集大成である引退試合で、なんと私たちのチームは優勝することができたのです。これまでの大会で良い成績を収めたことはあったものの、優勝というのは初めてで、もちろんトロフィーをいただくことも初めてでした。私は先日、そんな思い出のトロフィーを7年ぶりに目の前にして、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。それは、通っていた中学校が合併することになり、最後の校舎を見に行ったからです。合併すると同時に取り壊しされることに決まったため、当時の友人たちで集まって、中学校に訪れることにしました。

するとその校舎には、私たちのいただいた優勝トロフィーが飾られたままになっていたのです。こういった部活動のトロフィーや賞状というものは、代々飾られているものだとはわかっていたものの、7年間も見ていなかっただけに、当時の思い出が一気にフラッシュバックされてきて、バスケットボールをしていた自分たちを思い返すことができました。私は中学校を卒業してから、高校ではバスケットボールを続けておらず、この優勝トロフィーが最初で最後のものでした。そんな思い出のトロフィーは、そのときと変わりなく輝いていて、まるで中学生の自分に戻ったような気持ちにもなりました。校舎が取り壊されることになり、このトロフィーがどうなるのかはわからなかったものの、久々に見ることができてよかったです。